SHATNER of WONDER

◆「シャトナー of ワンダー」とは

「シャトナー of ワンダー」は、演劇の宇宙を冒険し続ける演出家・西田シャトナーが、自作戯曲を上演するプロジェクトです。大いなる自然や空想物語に触れた時に感じられるという不思議な感覚「センス・オブ・ワンダー」から名づけられました。新作にこだわらず、その時西田シャトナーが最も世に送り出したい作品を作ってゆきます。
#5となります今作は、90年代に演劇界を席巻した伝説の劇団・惑星ピスタチオの代表作として今なおファンの多く、後進の演劇表現者たちに影響を与えたといわれる作品『破壊ランナー』です。当時27才だった西田シャトナーは、かねてより探究していた「カメラワーク演出」「パワーマイム」「スイッチプレイ」などの手法によっ、音速で走る未来のランナーたちの戦いを生身の俳優の演技だけで描ききり、観客や同時代の演劇表現者たちを驚かせました。また、限界を突破しようとする主人公の物語や、多彩な登場キャラクターの魅力なども話題となり。「まるで爆発したような魅力」と評されました。
他劇団含めて、何度も再演とリメイクを経ているこの伝説的作品が、西田シャトナー自身の手による演出によって、ついにSHATNER of WONDER#5に登場します。
「演劇に再演は存在しない。すべては『上演の続き』だ」と考える西田シャトナーの信念どおり、93年、95年、99年、2012年、初演から前回公演までのすべての経験を投入。全編改稿して、物語・登場人物・演出手法を練り上げ、身体能力・演技力を兼ね備えた最強の実力派俳優陣を迎えました。主演は、かねてよりこの作品を知り、演劇を愛しヒーローを愛し、自身も演出家として活躍する池田純矢。
すべてを磨き上げた2017年『破壊ランナー』の開幕にご期待ください。

◆西田シャトナーより

鳥は、空を飛びます。
日ごろ見慣れているおかげで、私たちはそれを、当たり前のことだと思っています。
だけど、ちゃんと心を白紙にして考えれば、生物が自力で飛行するなんて、ほとんどSFみたいな出来事です。
海の生物が陸へあがるくらいなら、まあ、死を覚悟の上でなら、すぐにでもなんとかなります。
空は違うのです。なにしろ、つかまるもがないのです。
鳥を見たことも聞いたこともない男がいたとして、私たちは彼に鳥の存在を信じさせることができるでしょうか。
それは無神論者に神様の存在を説くのに似ているかもしれません。
物理的な限界を超えるというレベルの話ではないかもしれません。
哲学的な限界を超えているのかもしれません。
そこを、鳥は飛ぶのです。
凄過ぎるなあ、こんなことが可能なら…と、私は思ったのです。
生物が音速で走るくらい、大したことではないと。
いや、ことによると光速すらも突破出来るんじゃないか?
そうして、27歳の時に書いた物語が『破壊ランナー』です。
93年から、何度も上演を続けてきました。
その上演の続きを、また皆さんにお届けできる日がきます。
最高の、俳優という名のアーティストたちが集まってくれました。
生身の体で、音速レースの世界へ、きっと私たちは飛んでみせましょう。
ご期待ください。

◆西田シャトナー プロフィール

1965年大阪生 作家・演出家・俳優・折り紙作家。
大胆な演出アイディアとパワフルな肉体表現で独創的な演劇作品を作り続ける演出家として活動する一方、折り紙作家としても長く活動を続けている。
1990年に大学生時代の友人と結成した劇団『惑星ピスタチオ』は、独自の演劇表現が注目を集めて動員2万人に達し、俳優・佐々木蔵之介、演劇プロデューサー・登紀子らを輩出した(2000年に解散)。
近年の作品には、松山ケンイチの舞台初主演作品『遠い夏のゴッホ』(2013年)、チェコの古典的戯曲を自ら翻訳・演出した『R.U.R.ロボット』(K.チャペック)(2014年)、架空の団体によるフェイクコメディ『ムッシュ・モウソワール』シリーズ(2014年~)、代表作の一つ『熱闘!! 飛龍小学校☆パワード』を上演する団体「ジョー&マリプロジェクト」(2016年~)、2.5次元演劇の潮流の立役者となった舞台『弱虫ペダル』シリーズ(2012年~)などがある。
2014年、西田自身のオリジナル作品を上演するプロジェクト、SHATNER of WONDER」を始動。必ずしも新作にこだわらず、その時もっとも世に送り出したい作品を丁寧にじっくり作るというコンセプトで上演を続ける。5公演目となる今作は、自身の演劇手法のルーツでもあり、現在の演劇界に大きな影響を与えたといわれる伝説の作品『破壊ランナー』を、戯曲段階から改稿し、演出プランも再構築しての上演となる。

西田シャトナー公式サイト http://n-shatner.com
西田シャトナーブログ http://blog.livedoor.jp/nishidashatner/


◆主な受賞歴

・パルテノン多摩演劇祭グランプリ(93年)
・第1回日本映画エンジェル大賞(02年)
・佐藤佐吉演劇賞優秀脚本賞(05年)
・名古屋演劇博覧会「HighschoolMeeting賞」「ちくさ座賞」(07年)
・一人芝居フェス「Fight Alone 4th」優勝(14年)


◆主な演劇作品

『破壊ランナー』(惑星ピスタチオ など 1993年、1999年、2012年)
『銀河英雄伝説・第一章帝国編』(キティフィルム 2011年)
舞台『弱虫ペダル』シリーズ(マーベラス 2012年~)
『遠い夏のゴッホ』(ホリプロ 2013年)
『R.U.R.ロボット』(鳥の劇場 2014年)
『熱闘!! 飛龍小学校☆パワード』(ジョー&マリプロジェクト 2016年)


◆折り紙作品展

09年 個展『22.5°の宇宙』開催(墨田区街見世プロジェクト)
10年 カフェ展『22.5°の宇宙Ⅱ』(六本木カフェ・フランジパニ)
折り紙展『折』(東京国際フォーラムアートショップ)
折り紙フォト&エッセイアプリ発売 http://amazingorigami.com/
12年 作品展『22.5°の世界Ⅲ』(荒川区111ギャラリー)
13年 作品展『22.5度の世界』(福島県 諸橋近代美術館)


◆『破壊ランナー』過去の上演記録

1993年 惑星ピスタチオ『破壊ランナー』
     出演:腹筋善之介、佐々木蔵之介、保村大和 ほか
     伊丹AI・HALL/新宿タイニィアリス
1995年 惑星ピスタチオ『破壊ランナー』
     出演:腹筋善之介、佐々木蔵之介、保村大和 ほか
     伊丹AI・HALL/新宿シアタートップス
1999年 惑星ピスタチオ『破壊ランナー』
     出演:腹筋善之介、保村大和、末満健一 ほか
     梅田ドラマシティ/新宿シアターアプル
2012年 キティエンタテイメントプレゼンツ『破壊ランナー』
     出演:磯村洋祐、平野良、松雪オラキオ ほか
     池袋・あうるすぽっと

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